参画しているシステム開発プロジェクトが大炎上しているということで、お客様へのお詫び&気を引き締めるという大号令のもと、緊急事態宣言にも関わらず、出社を強制されていました……。感染者数が1日あたり5000人を超えようかという東京23区の某ビルに電車で出勤していたわけですが、その通勤中に読んでいたのがこの本になります。
タイトルにある通り、リレーショナルデータベースに関する本で、中身はかなりアカデミック。理論的で、数式も乱れ飛ぶ硬派な1冊です。大学の教科書的というと一番伝わるでしょうか? 本書の前書きかどこかに「リレーショナルデータベースの真髄を学んでもらうために書いた」というようなことを述べていましたが、まさしくその通りで、リレーショナルデータベースをうまく使うというよりは、リレーショナルデータベースの根本的な仕組みや理論はどうなっているかということについて、焦点が当てられています。
かなり難しい内容で、一読して、章ごとに着けられている例題にも取り組んだのですが、それでもすべての内容を理解したという感じではないです。そもそも読むのに1.5か月ぐらいかかっていますしね。基礎の基礎という感じなので、ほかの本を読んで困ったときに参照すると思います。まさしく教科書といってよいでしょう。
自分は文系でコンピュータサイエンス専攻でもなかったということで、こういう基礎的なところが抜けがちです。普段のお仕事でも、すぐに役立つ実践的な知識のようなものは身につくものの、その実践的な知識に背後にある理論まで学ぶことはなかなかありません。要は基礎的な部分は自学自習するしかないということなのですが、本書はそのひとつになったと思います。