- 作者: まつもとゆきひろ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2012/05/17
- メディア: 単行本
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お仕事にはしていないとはいえ、一応はRubyistの端くれなので、Rubyのパパの本は読んだ次第です(´・ω・`) 本書の事実上の後編になる『言語のしくみ』がかなり面白い本であったことも読んだ理由になります。
『言語のしくみ』が「プログラミング言語をデザインする」という一貫したテーマを持っていたことに比べると、本書は非常に手広。筆者が関心を持っているソフトウェア技術を縦横無尽に取り上げたエッセイ集という印象です。出版年が2012年とやや古いため、取り上げられているトピックも時代遅れ――と思いきや、2018年の今でも大きく外していないのはさすが。個人的には第1章から第3章ぐらいまでの、プログラミング言語に関して書かれたパートが一番面白かったかしら。プログラミング言語をデザインしているだけあって、見識の深さがうかがえ、読者としては大変勉強になりました。
世界のまつもとゆきひろ氏を捕まえて、こういうものいいはどうかと思いますが、非常に文章がお上手。実用的で、意図が伝わりやすいし、ユーモアもある。Rubyという世界中のプログラマが使う"言語"を設計できたのは、日本語力・文章力があってのことなのかしらん(´・ω・`)