nekoTheShadow’s diary

IT業界の片隅でひっそり生きるシステムエンジニアです(´・ω・`)

まつもとゆきひろ『言語のしくみ』(日経BP社)が面白かった。

ひげ面の男性が正面に向けて指をさしているという、まるで自己啓発書のような表紙ですが、中身は驚くほどちゃんとした技術書です(失礼)。むしろ本書を読むと、プログラマとしての能力が向上する(少なくともそんな気分にはなる)という点では、下手な自己啓発書より自己啓発の役に立つかもしれません。

面白かったです。「プログラミング言語を開発する」といっても、がちがちに理論が解説されたり、ツールの使い方が懇切丁寧に説明されたりはしません。 「筆者がプログラミング言語をデザインして実装していく過程を眺める」とでもいうべきでしょうか。必ずしも予定調和へ向かわないし、また話が脱線することもあるなど、テイストとしては重々しすぎず「技術よりの読み物」として楽しく読みとおすことができました。また実際のソースコードGitHubに公開されているので、実際に手を動かしてみてもよいのではないでしょうか。わたしは仕事が忙しくて読むだけで終わりそうですが(´・ω・`)