- 作者: 都筑道夫
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2002/09
- メディア: 文庫
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安楽椅子探偵ものの名作ですね。今回読んだのはシリーズのうち第1作にあたり、以下の7編が収録されています。
- 『写真うつりのよい女』
- 『妻妾同居』
- 『狂い小町』
- 『ジャケット背広スーツ』
- 『昨日の敵』
- 『理想的犯人像』
- 『壜づめの密室』
- 作者: 都筑道夫
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2002/11
- メディア: 文庫
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- 作者: 都筑道夫
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2003/01
- メディア: 文庫
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- 作者: 都筑道夫
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2003/03
- メディア: 文庫
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- 作者: 都筑道夫
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2003/05
- メディア: 文庫
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- 作者: 都筑道夫
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2003/07
- メディア: 文庫
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末っ子の現役刑事が難事件の概要を語り、父親の退職刑事がそれを解き明かす――身も蓋もないいいかたをすれば、7編ともただそれだけです。途中にアクションシーンがあるとか、父子の葛藤が描かれるとか、そういうことは全くありません。男ふたりが事件について語るだけの非常に地味な話が7編収められています。
また短編内で扱われる事件も非常に地味。以前記事に書いた泡坂妻夫『乱れからくり』のような、派手なトリックとは縁遠いところにあります。息子が語る地味な事件を、父がこれまた地に足がついた推理で解き明かす。これが7編続くわけです。
しかし全く退屈ではないのがこの作品のすごいところ。推理小説の面白さのひとつに「論理性」があります。「AならばB」をこつこつと積み上げ、アクロバテックなことは絶対にしない。その極致が本作の魅力といえるでしょう。
安楽椅子探偵ではないですが、クイーン『オランダ靴の謎』などと同じカテゴリに入るのではないでしょうか。そしてクイーンでは同作が好きなわたしとしては、『退職刑事』は非常に楽しめる作品でした。
- 作者: エラリー・クイーン,中村有希
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2013/07/20
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