nekoTheShadow’s diary

IT業界の片隅でひっそり生きるシステムエンジニアです(´・ω・`)

最近読んだノンフィクション(反社編): 『山口組三国志』『武闘派』『大阪府警暴力団担当刑事』

読書とその記録・感想をブログに残すことが趣味なのですが、その「読書記録をブログに残したい本」のリストを整理していたところ、反社会勢力(要は暴力団)をテーマにした本がいくつか見つかったので、まとめてブログ記事にすることに。というわけで、その手のジャンルが苦手な場合は閲覧注意です(´・ω・`)

溝口敦『山口組三国志: 織田絆誠という男』(講談社)

山口組三国志 織田絆誠という男

山口組三国志 織田絆誠という男

hontoという丸善ジュンク堂(?)が主催しているオンライン書店サイトに登録しているのですが、このサイトのメールマガジンがやたらに本書を進めてくるため、ついつい買って読んでしまった次第(´・ω・`) 日本最大の暴力団山口組から神戸山口組が分裂、その後まもなく神戸山口組が分裂し任侠山口組が成立したというニュースは世間を騒がした、というより現在進行形で騒がせています。本書はこの分裂騒動の第3極・任侠山口組のトップのインタビューを中心として、この分裂騒動を引き起こすまでの極道史を解説しています。要は金と利権とメンツが複雑に絡み合ってこの分裂騒動が起きていると筆者はみるのですが、これらを原因としたもめごとは一般社会でも頻繁に起きており、やくざ社会も一般社会と同じというか、裏社会は表社会の合わせ鏡でしかないことを感じます。あとは本書を読んでいると、作者がこの「任侠山口組のトップ」にずいぶんと肩入れしているようにも見えるのですが、ジャーナリストとしてこれでいいのかしら(´・ω・`)

溝口敦『武闘派: 三代目山口組若頭』(講談社+α文庫)

武闘派 三代目山口組若頭 (講談社+α文庫)

武闘派 三代目山口組若頭 (講談社+α文庫)

前述の『山口組三国志』を丸善ジュンク堂で買ったからか、hontoが本書を推薦してくるようになったため購入(´・ω・`) 山口組がこれだけ巨大な組織になったのは3代目組長田岡一雄の時代であることはよく知られていますが、本書はその時代の後期に若頭(組のNo.2)であった山本健一という人物の一代記になります。たいへんに「男らしい」というか、ある種の「極道像」を体現したような人物だったようで、よくいえばアンチヒーローにも似た感触を受けました。現代でもファンが多い人物だそうですが、それも納得できる部分がありました。

森功大阪府警暴力団担当刑事: 捜査秘録を開封する』(講談社+α文庫)

これもhontoからの推薦(´・ω・`)この手の本を紹介するhontoもhontoだが、それに乗せられて買って読んでしまうわたしも悪い(´・ω・`) 本書は大阪府警の捜査四課(=暴力団対策課)のお仕事紹介――ではなく、世間を騒がせた事件の裏で暴力団がどのように関与していたのかを明らかにしたものになります。どこまで真に受けるべきか、判断に困る部分ではありますが、本書の内容がすべて本当であれば、表社会のエスタブリッシュメントが裏社会と極めて密接な関係を持っているということになりかねません。まあ話半分に読んでおくべきなのかもしれませんね(´・ω・`)