JUnit実践入門 ~体系的に学ぶユニットテストの技法 (WEB+DB PRESS plus)
- 作者: 渡辺修司
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2012/11/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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JavaのテスティングツールのデファクトスタンダードといえばJUnit。eclipseやNetBeansなど、主要なIDEにはビルトインで入っているほど、影響力の強いライブラリですが、ふと自分自身を振り返ってみると、かなり漫然と使っていたことに気づき、これはいけないと慌てて購入した次第になります。
本書ではJUnitやその周辺ツールの機能が一通り解説されており、assertEqualsばかりを書いているような脳死的プログラマにとってはそれだけで勉強になるのですがーーそれだけではないのが本書の良いところ。本書を読むと、JUnitというツールに関する知識はもちろんのこと、JUnitを利用するユニットテストそれ自体に関する知識を得ることができます。ユニットテストをどのように遂行すべきか、その方法論はどのようなものか、あるいはどのようにしてシステム開発にユニットテストを導入するのか、ユニットテストを用いる場合はシステム開発全体をどのようにデザインすべきかーーなどなど、ツールをうまく使うという以上のことを学ぶことができると言っては過言ではありません。
内容としてはJUnitの機能解説が多くを占めますし、ユニットテスト自体に関する知識もJavaプロジェクトの特性が暗黙の了解としてあるように感じられます。つまりユニットテストについて学びたいからといってJava以外を主言語とするプログラマが本書を取るのはちょっと違うような気がしますが、しかしJavaプログラマであれば問答無用で読むべし。そんな1冊だと思います。