9月の終わりごろから、SIer脱出(というより自社脱出)を目指して続けていた転職活動をやめることにした。なお再開時期は未定。はやくて年明けぐらいかしらん(´・ω・`)
今回の転職活動をやめるに至る最大の理由は「体を壊した」というもの。やめる理由の95%がこいつといっても過言ではない。子供のころは比較的体が丈夫な方で、大病はおろか風邪すらもほとんどかからなかったのだが、20歳を超えたあたりから体質が変わったのか、年に1度は長く続く病気を患うタイプになってしまった。今回かかったのは副鼻腔炎というやつで、医者によると「副鼻腔という穴にばい菌が繁殖して、膿がたまる病気」だそう。
俗にいうと「ちくのう」。そんなかわいらしい名前がついているので、完全になめていたのだが、これがたいへんつらい。ひどいときには10分に1度は鼻をかまないと、鼻が詰まって呼吸ができない。そもそも「鼻が詰まっている」という状況自体、結構なストレスである。また、鼻をかんだところで鼻から出てくるのは鼻水ではなく膿のため、いいようがない異臭を放っている。要は鼻をかむたびに、膿の異臭が鼻に残り、食欲などはFly Awayしてしまう。何よりつらいのは、たまった膿が顔の骨や神経や歯を内側から圧迫するらしく、顔面が殴られたような痛みに襲われることである。もっともひどいときは、顔面痛でベットから起き上がることも困難で、頼みの痛み止めすら効かず、貴重な有給休暇を1日使って、会社を休む羽目に(´;ω;`)ウゥゥ
副鼻腔炎と診断されて、今日で2週間弱。薬がよく効いて、一時期よりは鼻づまりや顔面痛は収まったものの、まだまだティッシュと痛み止めは手放せそうにない。いったいいつになったら根治するのか(´・ω・`) また副鼻腔炎のストレスが起因したのか、咳喘息らしい症状が出始めている。咳喘息には数年前にかかり、その当時は夜も眠れないほどつらかった。よく効く薬を処方してもらって、完全に治ったと思ったのだが、ここにきて再発気味である。1度かかると2度とかからないタイプの病気だと勝手に思っていたのだが、違うのかもしれん。1度かかると繰り返しやすい類の病気もあるが、咳喘息がこれでないことを祈るばかりである。
ちなみにわたしはいわゆる「頭痛持ち」というやつで、とくにストレスがかかる状況になると、脳がちぎれるような頭痛に襲われる。市販のアスピリンを飲んで30-60分もすれば収まる程度の症状なので、完全に慣れっこなのだが、まったくつらくないかといわれれば嘘である。副鼻腔炎&咳喘息(疑惑)という高負荷状態の現在、当然頭痛の症状は出ており、こうしてブログを書いている今も頭が痛かったりする。
鼻はずるずるで、始終げほげほ咳をしている。そのうえ頭痛ががんがんするような状態で、より体に負荷がかかる転職活動は難しいと考え、転職活動を中止するにいたった。だいたいにして、見るからに体調が悪そうなやつと面接官も会いたくないだろう。風邪をうつされるかもしれないと気が気でないし、いろいろ話を聞いたところで、結局は「自分の体調管理もできない」ということで、落とすほかない。わたしにとっても企業にとってもまったくメリットがないならば、きちんと体を治してから転職活動を再開したほうがよいだろうと判断したのである。
転職活動をやめる理由の95%が体調不良だとして、残りの5%は何かというと、まず「そうはいってもSIerに未練がある」というのがまず挙げられる。多重下請け構造、蔓延する長時間労働、偉くなるとコーディングをやめて、PMやアーキテクトやコンサルタントになるしかないという乏しいキャリア像--などなど、不満をあげだすときりがないのだが、しかしSIerの扱う領域、すなわち「事業会社のビジネスロジック」は個人的には非常に魅力的である。あるいは、プログラマ志向だとSIからの脱出先はいわゆるWeb系が中心になるが、どうもこの「Web系」が扱っている領域に関心を持てないというのも、転職活動を考え直すきっかけといってよいだろう。
そもそも転職しようと思ったきっかけは、自社に対する不満がたまりにたまり、もはや我慢ならない状態に陥ったからだった。あげだすときりがないが、とりわけつらいものを3つだけ挙げてみると
- つらいことや評価につながらないことは、嘘をついてでも他人に押し付けることが正しいとされる。
- 人事評価はプロジェクトでの頑張りや身に着けた技術ではなく、課外活動や何の役にも立たないe-learningや上司へのおべっかで決まる。
- 下請けや下流工程に対する蔑視がひどい。とくに保守運用などは人間がやることではないとされ、かかわっているだけで評価が最低ランクまで下がる(実話)
わたしは世渡り下手・政治下手ということもあって、とりわけ1.の餌食にされやすく、はっきりいって人間不信である。自社の人間はだれひとりとして信用ならないし、みんなやりたがらない仕事を引き受けたら昇給0の憂き目にあうし、上流こそ至高でそれ以外はだめとするカースト制にはついていけないしで、こんなところにいられるかと転職活動をはじめたわけである。しかしひるがえって考えてみると、どうしてもやりたいことがあって転職するわけではないため、まともな転職理由や志望動機をこたえることができない。もちろん表面上であれば、いくらでもとりつくろえるわけであるが、そんなもので転職したところで自分のためにならないことは目に見えているし、転職先にも迷惑である。
「最低限信頼できるチームのもと、好きなプログラミングに集中して、世のため人のためになるものを作りたい」。どんなに考えてみても、本音レベルの転職理由はその程度のものでしかなかった。要は転職する理由や自分のキャリアイメージの掘り下げが足りなかったというのも転職活動をやめる5%に含まれているのである。