nekoTheShadow’s diary

IT業界の片隅でひっそり生きるシステムエンジニアです(´・ω・`)

『入門監視: モダンなモニタリングのためのデザインパターン』を読んだ

honto.jp

2か月ほど前に引っ越ししたのですが、その荷造り中に積読していたこの本を発見。読んでいない本をそのまま処分するのも忍びないので、新居に持ってきてしまいました。そういうわけで買った動機までは覚えていないのですが、おそらくTwitterかなにかでよさげな評判を見て買ったのだと思われます (他人事)。オライリーの本ですが、A5判で200ページもない本なので、結構さっくり読み終わりました。当時出社が強制されていたので、その行きかえりの電車で読んだ記憶があります。

さて内容ですが、タイトルの通り、システム監視の入門書となっています。システム監視の原則や考え方や戦略といった基本的なところがわかりやすく簡潔に述べられています。特定のツールの使い方やメトリクスの見方といった細かな技術論的な記載はあまりなく、監視の設計や運用を行うインフラ系のITエンジニアにとってはもちろんのこと、ITサービスを企画運営するような人にとっても役立つものになっています。

システム監視って結構難しいんですよね。何をどこまで監視するのか、何のために監視するのか、そのあたりを雰囲気でやっているシステム屋さんって少なくないと思います。かくいう自分もそのうちのひとりです。いいわけしておくと、自分はアプリケーションよりの仕事をしているので、インフラ領域のものとされやすい監視については勉強してこなかったのですが、アプリとかインフラとかビジネスとかそういう垣根をなくしていこうという最近の潮流のなかで、そんなことを言っている場合でもないわけです。この本は監視について基本的なところが体系的にまとめられており、しかも分量は薄い。自分のような監視についてよくわかっていない人はざっと読んでいて損はないと思います。個人的には今年読んでよかった本の1冊です。捨てなくてよかった(´・ω・`)