nekoTheShadow’s diary

技術ブログとして始めたはずが、読書&愚痴ブログになりました(´・ω・`)

上田隆一『シェルプログラミング実用テクニック』(技術評論社 )

シェルプログラミング実用テクニック

シェルプログラミング実用テクニック

めざせシェル芸人――とまでいわなくても、Shell Scriptを使いこなせるかどうかはプログラマにとって重要です。ロートルSIerに勤めているとよくわかるのですが、この道何十年というベテランプログラマでもシェルをいまいち使いこなせないという人はおり、シェルが人よりちょっとわかるというレベルでも市場価値はぐんと伸びます。

Shellを覚える利点として「定型業務が自動化できる」という話を聞きますが、さまざまな自動化ツールが世にあふれ、PerlPythonなどの高機能なスクリプト言語Linuxにビルトインされている現代、シェルスクリプトの主戦場は「書き捨て」にあると個人的には思っています。いくらPythonPerlが便利といっても、非定型業務を書き捨てプログラムで楽にこなすという観点ではシェルスクリプトにはまずかなわない。またコマンドとパイプをつなぎ合わせながら1行で複雑な処理をかける爽快感もPythonPerlでは味わえないものです。

本書は「Shell Scriptでこみいったシステムを作る」というよりは「書き捨てプログラムを素早く書いて、ちょっぴり複雑な業務を手早く終わらせる」ということを中心とした入門書である――とわたしは感じました(まあ「こみいったシステムを作る」的な話がないわけではないので、筆者の意図せざるところかもしれませんが)。またタイトルにわざわざ「実践」と題しているように、現実の業務で出くわしそうなテクニックが多数紹介されています。個人的にはgrep -o .xargs -P 0というイディオムがもっとも「目からうろこ」でした。あとはなんとなくで使っていたxargssedについてきっちり学ぶ機会になりました(´・ω・`)