nekoTheShadow’s diary

IT業界の片隅でひっそり生きるシステムエンジニアです(´・ω・`)

『UNIXプログラミング環境』(2017-09-16のCodeIQ感謝祭の「ドワンゴからの挑戦状」でもらった本)

"CodeIQ"というウェブサービスをご存じでしょうか? 日本社会で働くプログラマの中では知名度があると思うが、知らな人のために簡単に解説しておくと――CodeIQとは「コード転職サイト」であり、定期的に出題されるプログラミング問題に解答しておくと、その内容を見て大小さまざまな企業からスカウトが来るというサービスです。

さてこのCodeIQですが、運営会社は天下のリクルート。要するに資金力があるらしく、著名なゲストや企業を多数招いたイベントを「感謝祭」と名を打って半年に1度ほどのペースで開催しています。つい先日の2017-09-16(金)にも「CodeIQ感謝祭: 学びの秋!エンジニア最先端に触れて学ぶITフェス」が開催されており、その協賛企業のdwangoが「ドワンゴからの挑戦状」という企画を実施していたのでした。

ドワンゴからの挑戦状」は会場内で配られるプログラミング問題に答えると、先着順でアスキードワンゴの本がプレゼントされるというもの(ちなみに当日出題された問題&解説は次のリンクから確認できます:「CodeIQ感謝祭「ドワンゴからの挑戦状」についての解説」)。「ただでものがもらえる」と聞けばいてもたってもいられず、持ってきていたPCで問題に解答し、以前から気になっていた『UNIXプログラミング環境』をGETしました。ありがとうございます!!! ちなみに本書以外にも

などもプレゼント対象だったようです(ちらっと見ただけなので間違っていたらすみません……)。アスキードワンゴ出版が刊行している技術書のうち、比較的お値段のものを気前よくプレゼントするなんて、なかなか太っ腹。

↓:もらった直後のツイート。はしゃいでおるわ(´・ω・`)


前置きはさておき。タイトルからはわかりづらいかもしれませんが、本書はUNIXの入門書です。ただし一般的な入門書と違うのは、初歩の初歩から発展・応用まで学べてしまうということ。ログインの方法・ファイルシステムの解説・コマンドのたたき方に始まり、シェルスクリプトの書き方・標準入出力の利用方法を経て、最終的にはシステムコールyacc・lexを利用した高度なプログラム開発まで学べてしまいます。電話回線が前提とされているなど、時代を感じさせる記述がないわけではないものの、その内容はまったく古ぼけておらず、古典の古典たるゆえんを感じさせます。

プログラマとして働く以上、UNIXから逃れることはできません。また最近はmacOSをビジネス職に支給することも多いと聞きますが、いうまでもなくmacOSUNIXベース。つまりプログラマは言わずもがな、プログラマ以外もUNIXに触れる機会が増えつつあります。そうした昨今、ソフトウェアエンジニアとして初めてUNIXを利用する・仕事に利用するという初心者にはうってつけの1冊だと思います。少なくとも自分の初心者時代を振り返ってみると「本書をキャリアの早い時期に読んでいれば、しなくてよい苦労も多かったのに……」と読み終えて感じています。

あるいは本書はその性質上UNIXに関する知識が体系的に網羅されています。つまりわたしのような「今まで何となくでUNIXを利用してきた人」が歯抜けになっている知識を整理するという観点からもお勧めできる1冊だと思います。なんにせよ、学びが大きくかつ一生付き合える類の本でした。そんな1冊をタダでもらえちゃうなんて、たまにはお外に出てみるのも悪くないかもしれませんね(´・ω・`)

UNIXプログラミング環境

UNIXプログラミング環境