- 作者: 結城浩
- 出版社/メーカー: ソフトバンク クリエイティブ
- 発売日: 2007/01/27
- メディア: 大型本
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免許更新の待ち時間に読みました。待ち時間が長すぎる(´・ω・`)
SIerのシステムエンジニアが跳梁跋扈するような現場、要するロートルなシステム開発現場だと、その重要性が受け入れられているとはまだまだ言い難いリファクタリング。現実に動いているコードに対して手を入れるということに対して強い抵抗感があるーーという比較的ポジティブな理由ならまだしも、「もとになるコードが古すぎてユニットテストが残っていない、実施していない」というようなネガティブなものだと、(´・ω・`)な気持ちが抑えきれなくなります。
リファクタリングという単語、そしてリファクタリングとは何をすることなのかということぐらいは知っていたのですが、その技法、すなわち「リファクタリングでは具体的にどのようなことをするのか」ということについては不勉強だったため、この1冊を手に取りました。本書の筆者は結城浩氏。日本のプログラマでその名を知らないものはいない、いないとしたらもぐりーーとわたしが勝手に思っている筆者の本だけに内容は期待通りでした。
どのようなコードがリファクタリングの対象であるか、そのコードがどのような問題を抱えているのか、そしてそのコードをどのようにしてリファクタリングしていくのか。そうしたリファクタリングのいろはが事細かに解説されています。またおまけとして、リファクタリングの手法一覧が掲載されており、これも役立ちそうです。問題のあるコードに出くわした時、それをリファクタリングすることが許される時に読み返したい。そんな1冊だと思います。