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nekoTheShadow’s diary

技術ブログとして始めたはずが、読書&愚痴ブログになりました(´・ω・`)

西尾泰和『コーディングを支える技術: 成り立ちから学ぶプログラミング作法』(技術評論社)

コーディングを支える技術 ~成り立ちから学ぶプログラミング作法 (WEB+DB PRESS plus)

コーディングを支える技術 ~成り立ちから学ぶプログラミング作法 (WEB+DB PRESS plus)

 

プログラミング言語 = 人造言語」。つまりプログラミング言語は全知全能の神によりデザインされたわけではありません。したがって完ぺきではなく、設計者のミスが入り込んだり、デザイン当初は実現不可能だったことが漏れていたり、さまざまな欠陥を持つ可能性があります。もっとも人造言語であるということはデメリットばかりではありません。たかだか人間の作ったものですから、簡単に修正することができますし、新しい言語を作る際にはほかの言語の欠点を補いながら開発を進めることが容易にできてしまいます。

プログラミング言語あるいはプログラミングという営みは、プログラマやデザイナたちの進化の集大成であり、本書はその「進化」の中で自明なものとして扱われるようになったトピックにことさらスポットライトを当てています。関数やエラー処理あるいはオブジェクト指向など、現代的なプログラミング環境では当たり前のことがなぜ当たり前になったのか? それをもう一度検討しなおしたのが本書であり、読み終えた後は基礎から鍛えなおされたような気分になりました。

繰り返しておくと、本書は何か新しい技術やツールを取得できる類の本ではありません。プログラミングの歴史を振り返り、プログラマとしての基盤をより一層強化したい開発者にとってはうってつけの1冊でした。