nekoTheShadow’s diary

IT業界の片隅でひっそり生きるシステムエンジニアです(´・ω・`)

魔夜峰央『翔んで埼玉』(このマンガがすごい!comics)

面白かったのでブログに書評めいたことを残したいのですが――冗談を講釈するほど無粋なこともないと思うので、ごく簡単に済ませておきます(´・ω・`)

表題作『翔んで埼玉』はエスニックジョークの極致です。民族や出身国をステレオタイプ的にとらえ、なおかつそれを笑いものにするエスニックジョークは差別へと接続されかねない危険さを持つ一方、それが冗談であるとわかるハイコンテキストな文脈においては、これほど面白いものはありません。本書というより表題作は明らかに後者。埼玉をエスニックジョーク的に茶化しつつ、その茶化し方が徹底しているため、後味のいい笑いを生み出しているのです。

あと余談ですが、本作はamazonほか、ネットショップで買うことをおすすめします。というのは本作の出版元が「このマンガがすごい!comics」という超マイナーなそれだから。書店のとりわけ漫画コーナは通常「出版元ごと」に分類されているので、マイナーな出版元の本を探すのは結構苦労します。かくいうわたしも川崎市内の某巨大書店で探すのに30分近くかかったのでした……。がってむ(´・ω・`)