- 作者: ティエリー・ジョンケ,平岡 敦
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/04/30
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 18回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
フレンチノワールは日本にも熱心なファンがいるジャンルだが、本作はその代表的な一作。
これを原作として作られた映画も人気らしい。わたしは見たことないのですが。
初訳時の『蜘蛛の微笑』から現タイトルに変えられたのも映画の影響だそう。
内容はホラーよりのノワールといったところ。
ぶっとんだ発想と論理的な話運びで、じわじわ面白く、そして恐ろしくなっていきます。
倫理的に超えてはいけない一線を軽々飛び越していってしまうあたりが、一般的なノワール文学と違うような気がします。
話が簡潔で面白いのはもちろんのこと、
- 訳文が平明
- もともとのフランスがそうなのか、翻訳者が優秀なのか
- 平岡敦訳の作品をいくつか読んだ印象としては、後者が正しいと思う
- もともとのフランスがそうなのか、翻訳者が優秀なのか
- 登場人物が少ない
- 名前も日本人にも覚えやすいタイプ
- 全188ページとかなり薄い
ということで、海外文学が苦手な人、読み慣れてない人、読み始めている人に、とくにおすすめです。