- 作者: ハリー・ホイッティントン
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2003/09/30
- メディア: 文庫
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「ペーパーバックの王者」と称される作者の代表作。
本国アメリカはもちろん、フランスではロマン・ノワールの大家として評価が高いらしい。
ちなみに、翻訳は2003年だが、原著は1958年刊とのこと。
1950年代から1960年代には、ハードボイルドとかノワールとかいった小説が多数書かれており、本作もそのひとつということでしょう。
……とここまでは、池上冬樹の解説の受け売り。
実は、これを読むまで、作者の名前自体知りませんでした。不勉強ですみません。
日本では評価が低いのかしら。まあ、ノワール文学自体、日本では不人気ジャンルですが。
読んだ感想としては、かなりよかったです。もしかすると今年ベスト級かも。
印象としては、ドライブ感のあるケイン『郵便配達は二度ベルを鳴らす』といったところ。
- 作者: ジェイムズ・M.ケイン,James M. Cain,池田真紀子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2014/07/10
- メディア: 文庫
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いや、わたしはあの「どろどろした感じ」が結構好きなのですが。
なお、ホイッティントンの翻訳は本作品一冊きり。しかも、重版されずに絶版。
同じ作者の作品、もっと読んでみたいのに……残念です。