nekoTheShadow’s diary

IT業界の片隅でひっそり生きるシステムエンジニアです(´・ω・`)

読書

『限界分譲地 繰り返される野放図な商法と開発秘話』を読んだ

honto.jp 主として高度経済成長期に乱開発され、その利便性の悪さから空家・空地として現代まで放置されている分譲地。本書のタイトルにある限界分譲地をひとことで言い表すとこうなるでしょう。土地を買う=そこに家なり工場なりを建てて、その土地を活用す…

2023年に読んだ本まとめ (技術書除く)

2023年ももうすぐ終わり。ということで、今年読んだ本を簡単に振り返っておきたいと思います。なお技術書は除くとなっています (技術書については別に読書記録をブログに残しているため)。 漫画 漫画は基本的に追っているシリーズの続きを読んでいた感じです…

読書メモ:『ルポ路上生活』『常識として知っておきたい裏社会』『ポストモーテム みずほ銀行システム障害 事後検証報告』『失敗の本質』『頼朝と義時 武家政権の誕生』

2022年のゴールデンウィークも折り返しという今日この頃。長期連休で時間があるということで、ラップトップPCの整理をしていたところ、読書メモを発見。せっかくなのでお焚き上げしておきます(´・ω・`) 國友公司『ルポ路上生活』(KADOKAWA) ルポライターであ…

最近読んだ新書に関する読書メモ(『サラ金の歴史 消費者金融と日本社会』『古代中国の24時間 秦漢時代の衣食住から性愛まで』『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』)

最近新書をいくつか読んだのですが、とくに面白かった・勉強になった3冊について読書メモを残しておこうと思います。 小島庸平『サラ金の歴史 消費者金融と日本社会』(中公新書) いわゆる消費者金融の盛衰について、その誕生から現在に至るまでを丹念に解説…

半沢直樹シリーズの原作を全部読んだ

コロナ騒ぎで撮影が間に合わないなど、いろいろトラブルはあったようですが、2020/09/27に無事最終回を迎えたテレビドラマ『半沢直樹2』。もとはというと、2013年に放映された前作『半沢直樹』自体が大ヒット。それに続けとばかりに池井戸潤原作のテレビドラ…

偽書に関する3冊をたてつづけに読んだ

いわゆる積読を消化する中で、偶然にも偽書に関する本をたてつづけに3冊読んだので、読書メモを残しておきます。 斉藤光政『戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」』(集英社文庫) 戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」 (集英社文庫)作者:斉藤 光政発売日: 2…

2019/2020の年末年始に取り組んだ技術書1冊 + 読んだ技術書4冊 + 読んだ本1冊

年末年始というのはまとまった時間がとりやすい期間ということもあり、例年、技術書に取り組んだり、読んだりするようにしています。「鉄は早いうちに打て」ではありませんが、2019/2020の年末年始に取り組んだ本について、レビューというかメモ書きのような…

池上純平『完全SIer脱出マニュアル』を読んだ

完全SIer脱出マニュアル作者: 池上純平出版社/メーカー: シーアンドアール研究所発売日: 2019/06/22メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る ここ2か月ぐらいは出張&ホテル暮らしが続いていて、月曜日の午前中に出張先に新幹線で向かい…

宇佐美典也 『パチンコ利権: 瀕死の業界に未来はあるのか?』(ワニブックス)を読んだ。

パチンコ利権 - 瀕死の業界に未来はあるのか? -作者: 宇佐美典也出版社/メーカー: ワニブックス発売日: 2019/02/27メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る 正直にいうと、何の気なしに手に取った本なのですが、意外に面白かったです(´…

柚月裕子『凶犬の眼』(角川書店)が面白かった

凶犬の眼 「孤狼の血」シリーズ (角川書店単行本)作者: 柚月裕子出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2018/03/30メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 少し前に読んだ『孤狼の血』が面白かったので、その続編である本作を読んだのですが、…

ここ数か月で読んだ本に関する読書メモ

自分の趣味は読書で、読んだ本については簡単な読書メモを残し、とりわけ面白かった本についてはブログに掲載しているのだが、ここ数か月は高負荷のストレスがかかる仕事がつづいており、ブログ執筆が怠りがちでした(ブログはたいてい休日に書いているのだが…

竹中亨『ヴィルヘルム2世: ドイツ帝国と命運を共にした「国民皇帝」』(中公新書)

ヴィルヘルム2世 - ドイツ帝国と命運を共にした「国民皇帝」 (中公新書)作者: 竹中亨出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2018/05/18メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る 本書はヴィルヘルム2世の評伝である。評伝というと、ふつうは筆者の…

安高啓明『踏絵を踏んだキリシタン』(吉川弘文館)読了。

踏絵を踏んだキリシタン (歴史文化ライブラリー)作者: 安高啓明出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2018/06/18メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 踏絵あるいは絵踏というと「強権的な江戸幕府が無知蒙昧な人民を支配すべく、人民の内心を踏みにじ…

ここ2-3か月の読書メモ。

マリオ・ルチアーノ 『ゴッドファーザーの血』 (双葉社) ゴッドファーザーの血作者: マリオ・ルチアーノ出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2018/04/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る 『ゴッド・ファーザー』のモデルになった人物…

北方謙三『草莽枯れ行く』(集英社文庫)を読んだ。

草莽枯れ行く (集英社文庫)作者: 北方謙三出版社/メーカー: 集英社発売日: 2002/05/01メディア: 文庫 クリック: 9回この商品を含むブログ (13件) を見る 本作の主人公は相楽総三で、一介の尊王攘夷志士に過ぎなかった青年期から偽官軍である赤報隊の隊長とし…

ジャン=バティスト・マレ『トマト缶の黒い真実』(太田出版)を読んだ。

トマト缶の黒い真実 (ヒストリカル・スタディーズ)作者: ジャン=バティスト・マレ,田中裕子出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2018/03/02メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る いまや日本の食卓にすら欠かせなくなりつつある…

藤井誠二『黙秘の壁: 名古屋・漫画喫茶女性従業員はなぜ死んだのか』(潮出版社)を読んだ。

黙秘の壁: 名古屋・漫画喫茶女性従業員はなぜ死んだのか作者: 藤井誠二出版社/メーカー: 潮出版社発売日: 2018/05/02メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 黙秘権が被告人の権利であるということは中学高校の社会科レベルの常識であるが、加害者の権…

水谷竹秀『だから、居場所が欲しかった。 --バンコク、コールセンターで働く日本人』(集英社)

だから、居場所が欲しかった。 バンコク、コールセンターで働く日本人作者: 水谷竹秀出版社/メーカー: 集英社発売日: 2017/09/26メディア: 単行本この商品を含むブログを見る コールセンターというと、カスタマーサポートにはなくてはならない存在ではあるも…

読書メモ: GWに読んだ本

盆暮れ正月そしてGWは日本の社会人a.k.a.社畜にとっては唯一の休息であり、旅行に出かけたり趣味に没頭したりする人も多い中、個人的には実家でひたすらだらだらしながら本を読むと相場が決まっている。以下は自分流GWの過ごし方の中で読んだ本に関する読書…

ここ2-3か月の読書メモ: フィクション

本記事はこれの続きであると勝手に位置付けているのだが、内容的に連続する部分はまったくない。これは持論なのだが、フィクションはこころの余裕がないと楽しめないものと考えている。つらつらと述べられる事実をひたすら頭にしまいこんでいくノンフィクシ…

ここ2-3か月の読書メモ: 新書以外のノンフィクション

実質的にはこれの続きである。社会人になってそこそこ経ち、安月給ながらも自由になるお金が増えたのだが、まだまだ貧乏学生時代の性癖が抜けず、より安価な新書に手を伸ばしがち。ただそのなかでも新書以外の本も一応は読んでいるので、その読書メモをブロ…

ここ2-3か月の読書メモ: 新書編

趣味の読書の中で面白かった本、学びが大きかった本については読書メモをブログに残すことをこころがけているのだが、ここ最近は忙しくて読書メモをさぼりがち。しかし珍しくまとまった休みが取れた(要はGW)ので、ここ2-3か月で読んだ本のうち、とりわけ新書…

読書メモ: 『三島由紀夫と楯の会事件』『陰謀の日本中世史』『クー・クラックス・クラン』『山口組四代目 荒らぶる獅子』

ここ最近読んだノンフィクションや新書のうち、面白かったものの読書メモです(´・ω・`) 保阪正康『三島由紀夫と楯の会事件』(ちくま文庫) 三島由紀夫と楯の会事件 (ちくま文庫)作者: 保阪正康出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2018/01/11メディア: 文庫こ…

最近読んだ本: 『ガリバルディ』『黒い看護婦』『中核VS革マル』『ドキュメント 新右翼』

最近読んだ本のうち、フィクションでないものについて読書メモをさらしていきたいと思います(´・ω・`) 藤澤房俊『ガリバルディ: イタリア建国の英雄』(中公新書) ガリバルディ - イタリア建国の英雄 (中公新書)作者: 藤澤房俊出版社/メーカー: 中央公論新社…

最近読んだ翻訳小説: 『暗黒街の女』『ニューヨーク1954』『シスターズ・ブラザーズ』『秘密の花園』

最近読んだ小説のうち、翻訳小説について、いくつか読書メモをブログに残したいと思います(´・ω・`) ミーガン・アボット『暗黒街の女』(ハヤカワ・ミステリ) 暗黒街の女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)作者: ミーガンアボット,漆原敦子出版社/メーカー: 早…

飯山陽『イスラム教の論理』(新潮新書)

イスラム教の論理 (新潮新書)作者: 飯山陽出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/02/15メディア: 新書この商品を含むブログを見る タイトルはちょっぴりそっけなさを感じる本書ですが、まずは各章のタイトルを眺めてみましょう――なかなかセンセーショナルな文…

読書メモ(宗教関係): 『失われた宗教を生きる人々』『講義ライブ だから仏教は面白い!』『剣と清貧のヨーロッパ』『トマス・アクィナス』『イスラームの歴史』

ここ2-3か月で読んだ宗教関係の本に関して、読書メモをさらしておきますね(´・ω・`) ジェラード・ラッセル 『失われた宗教を生きる人々』(亜紀書房) 失われた宗教を生きる人々 (亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズII―14)作者: ジェラード・ラッセル,青木…

最近読んだノンフィクション: 『ドキュメント 五代目山口組』『モンスター』『誘蛾灯』『浅草博徒一代』

ここ1-2か月で読んだノンフィクションのうち、面白かったものの感想をブログに書き残しておきたいと思います(´・ω・`) 溝口敦『ドキュメント 五代目山口組』(講談社+α文庫) ドキュメント 五代目山口組 (講談社+α文庫)作者: 溝口敦出版社/メーカー: 講談社発…

最近読んだ漫画の読書メモ:『漫画版 野武士のグルメ』『漫画版 野武士のグルメ 2』『ルードウィヒ・B』『いやされて 社畜女子のコミックアンソロジー』

これを書いている人は基本的には漫画読みではないのですが、たまには漫画を読みたくなることもあります。そこでここ数か月で読んだなかで、面白かったいくつかの作品について読書メモを公開します。ただ繰り返すようにわたしは漫画についてよい読者ではない…

浅山太一『内側から見る創価学会と公明党』(ディスカヴァー携書)

内側から見る 創価学会と公明党 (ディスカヴァー携書)作者: 浅山太一出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2017/12/14メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る 本書は創価学会と公明党の関係性を、どちらかといえば創価学会の…