nekoTheShadow’s diary

技術ブログとして始めたはずが、読書&愚痴ブログになりました(´・ω・`)

2019/2020の年末年始に取り組んだ技術書1冊 + 読んだ技術書4冊 + 読んだ本1冊

年末年始というのはまとまった時間がとりやすい期間ということもあり、例年、技術書に取り組んだり、読んだりするようにしています。「鉄は早いうちに打て」ではありませんが、2019/2020の年末年始に取り組んだ本について、レビューというかメモ書きのようなものを復習がてらブログに残しておこうと思います。

取り組んだ技術書

Thorsten Ball『Go言語でつくるインタプリタ』(設樂洋爾訳)

Go言語でつくるインタプリタ

Go言語でつくるインタプリタ

年末年始に一番時間を費やしたのはこの本のはず。C言語風の文法を持つオリジナル言語monkeyのインタープリタをパーサジェネレータなどを利用することなく、Go言語を使ってゼロから開発していくものになります。テスト駆動開発で少しづつコードを成長させていく流れになっているので、手戻りを起こすことはほとんどなかったですし、正しく動くコードが常に手元にあるので、モチベーション高く勉強を進めることができました。またベーシックなものを作ったのち、高度な機能を拡張していくというストーリーのため、後半部が前半部の復習になっており、より学習効果が高かったと感じます。

この1冊でインタープリタのすべてがわかるというわけにはいきませんが、基本的な部分は抑えられたのではないでしょうか? インタープリター系の本は以前に読んだことがあったのですが、そのときは目で追っただけで、中身が身についたかと問われると……。今回は写経とはいえ、実際に手を動かしたので、理解度が段違いでした。写経結果はGitHubに置いておきますね。

github.com

インタープリターだけでなく、Go言語の勉強にもなったので、個人的には一石二鳥でした。

読んだ技術書

江渡浩一郎『パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則』

パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

個人的にはこれが一番でした。内容としてはデザインパターンWikiエクストリームプログラミングといった、今日のソフトウェア開発では当たり前になった考え方やツールの原点を探るというもの。日常にありふれたものが一体どこからやってきたのか、という課題設定自体が知的好奇心をそそりますし、それに対する本書の説明が非常にわかりやすく、たいへん勉強になりました。日ごろから利用しているものだとしても、その成り立ちや歴史を知れば、それをもっとうまく使える気がしますね。

藤田昭人 『Unix考古学: Truth of the Legend』

Unix考古学 Truth of the Legend

Unix考古学 Truth of the Legend

UNIXの誕生からそのあとたどった歴史について、うまくまとめている本になります。最初期のUNIXについては資料が散逸していることも多いようで、見つけ出せたわずかな資料から歴史を紡ぎだしているあたり、まさに「考古学」。現在ではUNIXそれ自体に触れることは減っているものの、その精神は後年のプロダクトやOSにも引き継がれていっているはずで、その一部に触れられたような気がしました。

青山公士『ドラゴンクエストXを支える技術: 大規模オンラインRPGの舞台裏』

同じIT業界ではあるものの、商用ゲーム開発については未経験。まったく無知な世界の話ということもあり、面白かったです。オンラインゲーム開発特有だと思う部分もあれば、自分の住むSIerと同じ部分もあり、そういう比較をしながら、楽しく読み終わりました。

及川卓也『ソフトウェア・ファースト: あらゆるビジネスを一変させる最強戦略』

ソフトウェア・ファースト あらゆるビジネスを一変させる最強戦略

ソフトウェア・ファースト あらゆるビジネスを一変させる最強戦略

自分のTwitterで少しだけ話題に上がっていたということもあり、ミーハー根性で読みました。ビジネスにおけるソフトウェア開発のありかたについて、GAFAユニコーン企業で採用されている最新の理論や方法論を実例を交えて紹介しつつ、旧態依然とした日本企業に"ソフトウェア・ファースト"への変革を促しています。自分はSIer勤務のSEで、おもに自動車業界を担当しているのですが、クライアントのITへの感度の低さたるや、愕然とするものがあります。本書では「日本のお家芸たる製造業の旧態依然ぶり」を繰り返し批判し、ほとんど焦りにも近い形で、ソフトウェア・ファーストへの脱皮を提唱しています。自分のいまの立場もあいまって、本書のその問題意識がとてもよく伝わり、個人的にはたいへん胸に響きました。

いちゃもんをつけておくならば、本書では「プロダクト」という言葉が繰り返し登場するのですが、このワードについて明確に定義した箇所がないように思います。一応「プロダクト」の例として、Google ChromeWindowsGoogle日本語検索がなんども話題に上がります。卑近なものを例にあげて、わかりやすさを優先したのだと思いますが、これだとto Cに偏りすぎていて、読者に「プロダクト = to C」という印象を持たれかねないのでは? 製造業の場合、BOMやCADや製造指図など、大部分が社内で完結するto Bなシステムやソフトウェアが大半を占めていて、本書の内容にそうならば、そうしたto Bなものも「プロダクト」であるはずです。

読んだ本

井上久男『日産vs.ゴーン: 支配と暗闘の20年』

日産vs.ゴーン 支配と暗闘の20年 (文春新書)

日産vs.ゴーン 支配と暗闘の20年 (文春新書)

最後に毛並みが違う1冊です。日産のカルロス・ゴーン社長が逮捕され、そのうえ15億円の保釈金を払いながら、レバノンに海外逃亡したことがニュースをにぎわせていますが、それほどの大ごとになった根本的な原因や経緯を日産ウォッチャーでありゴーンウォッチャーでもある筆者がたくみに分析しています。日産内部のどろどろとした権力闘争、リストラとコストカット以外に能がないゴーン社長とその老い、企業規模の小さなルノーが巨大な日産を支配するといういびつな関係性、国策としての日仏のかけひき -- などなど、とにかく企業ドキュメントや人物ドラマとしては、そんじょそこらのフィクションの数倍面白かったです。

ポートフォリオサイトのビルドとデプロイをGitHub Actionsを使って自動化した

nekotheshadow.github.io

約1年前からいわゆるポートフォリオサイト的なものを公開しています。技術スタックはHugo + GitHub Pages。HugoはGo製の静的サイトジェネレータで、この組み合わせだとブログにすることが一般的だと思いますが、自分と同じようにポートフォリオサイトに利用しているケースもいくらかあるようです。

このポートフォリオサイトを更新したいとなったとき、いままでは手作業中心の手順になっていました。お手製の手順書があって、それ通りにやっていくと内容の更新&デプロイまで完了するというものだったのですが、手作業中心だとどうしても作業ミスが発生します。あとは単純に作業が多くめんどくさいということで、このたびGitHub Actionsによる更新作業の自動化を行いました。

元ネタが格納されたリポジトリ をローカルPCにgit cloneし、更新作業を実施。修正内容をmasterブランチにgit pushすると、GitHub Actionsが稼働して、元ネタのビルド→ポートフォリオ用リポジトリにビルド結果をgit pushを自動でやってくれるというものです。

更新作業のうち、ビルド&デプロイは定型作業だったので、ここが自動化できたということになります。内容を修正したら、あとはpushするだけで、公開作業を自動で肩代わりしてくれるわけですから、とても楽。GitHub Actionsは初体験、そもそもGitHub自体、業務で利用したことがないようなロートル・システム・エンジニアなので、調べながらの構築作業で、少し時間がかかりましたが、やってよかったと思います。

GitHub Actionsですが、これははやりそうですね。自分はお堅いSIer勤務ですが、この業界でも使われそうな予感。何よりGitHub公式というのがいいですね。GitHubMicrosoft傘下ですから、GitHub Actions = 実質Microsoft謹製なわけで、これにはお偉いさんもにっこり。またGitHub Actionsは実質的にはDockerらしく、起動時のOSを選ぶことができます。要するに、ツール特有のドメイン言語を覚えることなく、bashやPower Shellの知識が生かせるわけで、これにはSIerの開発者もにっこり。

サプリメントは難しい

はじめに

長時間労働で高ストレスのわりには給料が安い職業ランキング8年連続首位(当社比)」を獲得したSI業界のシステムエンジニアを稼業としているということもあって、社会人になってからというもの、生活スタイルは不規則そのもの。くわえて、生来の運動嫌いということもあり、精神と肉体の健康はぼろぼろ。健康状態を向上したいとまでは言いません。維持したいというのもわがまま。せめてこれ以上健康を悪化させたくないという一心で、サプリメントを日常的に摂取するようにしています。

ただ、このサプリメントというのがかなり難しくて、たとえば、体によさそうなものを全部摂取するとなると、かえって肝臓に負担がかかるし、そもそもお財布によろしくない。サプリメントでおなか一杯、通常の食事をとらないと本末転倒。とくに自分は食べることがストレス解消の一環となっているということもあって、食事がまともにできなくなるのは避けたい。また、ここ数か月は出張によるホテル暮らしが続いています。つまりサプリメントを家においておくだけではなく、スーツケースにいれて持ち運ばねばならず、その持ち運べる量に限界がある以上、何を飲むのかはある程度厳選が必要になります。

そういう制約のもとで、自分にとってベストなサプリメントの組み合わせは何か? まだまだ探求の途中で、これといった正解が出せているわけではないのですが、今日時点で自分が飲んでいるもののなかかから、スタメン入りしたもの、スタメン入りさせるか悩んでいるものなどをつらつら書いておきたいと思います。

1軍入り

まずは肝臓水解物。ゼリア新薬ヘパリーゼが有名、というよりわたしが飲んでいるのもこれです(錠剤タイプ)。肝臓水解物はとりわけおすすめです。これを飲み始めてからというもの、明らかに疲れにくくなりました。食べることが好きということもあって、普段から肝臓に負荷がかかっているのかもしれません。ちなみにCMなどのイメージだと、ヘパリーゼ=酒飲み用・二日酔い用に思えますが、わたしはまったくの下戸です。要はアルコールにかかわらず、肝臓起因の健康不具合を持つ人全般にお勧めできると思います。

次にマルチビタミンミネラルですね。とりあえず全部取っておけの精神。いろいろなメーカから発売されていますが、個人的には亜鉛入りのものを使うようにしています。亜鉛が不足すると、味がわからなく傾向があって、食べること好きにはこれが結構なストレス。亜鉛単体で摂取してもよいのですが、せっかくサプリメントを飲むなら、それ以外のビタミンやミネラルもとったほうが良いだろうということで、全部入りのマルチビタミンミネラルを採用しています。

最後が防風通聖散。いわゆる漢方薬で、もっとも有名なのが小林製薬のナイシトールだと思います。ダイエット薬ですね。効き目についてはかなり個人差があるようで、ネット上でも賛否両論になっていますが、わたしの場合は飲みはじめて、確かに体脂肪率が下がっています。まあ運動できる時間と体力がある方はそっちのほうが良いと思います。ちなみに防風通聖散は飲むとかなりおなかが緩くなります。下痢しがちになるので、おなか方面が弱い方は気を付けたほうがよさそうです。

悩み中

悩み中の筆頭はギムネマ。シュガーバンやカロリミットという名前で販売されているやつです。その名前からわかる通り、炭水化物の吸収を阻害する・穏やかにするものなのですが、いかんせん効果があるのかがわからん。食事の前に飲む必要があって、これが意外におっくう。実は漢方薬防風通聖散も食前摂取ですが、これは推奨程度のもので、実際には食後に飲んでも問題ないそうです。要するに防風通聖散は食事前に飲み忘れてもリカバリーが利くのだが、ギムマネはだめ。値段的にはそれほど高いわけではないので、気休め程度に飲んでおくか、すっぱりやめてしまうか。悩みどころです。

次にアリナミンも悩み中のサプリメントです。目の疲れ・肩こり・腰痛は職業病みたいなところがあって、アリナミンはこれにずばり作用するのですが--効果があるのかないのかが結構微妙。疲れているときはアリナミンの錠剤より、栄養ドリンクなりエナジードリンクなりをぐっとあおったほうがよほど効果的、というか即効性があります。値段的にもそれほどお安くないので、常飲するよりは疲れや痛みがひどい場合に飲む運用のほうがよいかもしれません。

エビオス錠強力わかもとなど、ビール酵母系も当落線上にいるサプリメントです。これについては確かに効果は実感できています。ただ、ビール酵母系は一回に飲む量が多すぎる。手元にあるのは強力わかもとですが、これは1回9錠。これを1日3回です。しかも独特の風味があり、正直にいって飲みやすい類ではありません。いかにも健康食品といった感じ。とはいえ、胃腸に作用するものはひとつは飲んでおきたいという思いがあるので、ビオフェルミンやビオスリーのような乳酸菌系に切り替えていくかもしれません。

最後は亜鉛単体。先ほど亜鉛入りのマルチビタミンミネラルを飲んでいると書きましたが、亜鉛や銅だけのサプリメントも摂取しています。食品添加物亜鉛の吸収を阻害するらしく、コンビニ食中心の生活だと、多めにとっておいたほうがよさそうという判断から飲んでいるのですが、効果があるのかないのか微妙。多くのビタミンやミネラルと違って、亜鉛は過剰摂取厳禁。素人判断が難しいところなので、続けるかどうか悩んでいるわけです。

まとめ

やはり文字にしてみると、自分の思考がまとまっていきますね。当面の方針としては、1軍入りのサプリメントは飲み続けるとして、悩み中のもののうち、ギムネマと亜鉛は継続。アリナミンビール酵母はやめようと思います。かわりに乳酸菌系のサプリメントを投入して、胃腸の健康維持をはかっていこうかな。

とはいえ、それで正解なのかはわかりません。今後も自分の体調や環境と相談しながら、自分にとってのベストを探求していく必要がありそうです。長く果てしないサプリメント道は始まったばかり。

ギターを買った

台風で家から出ることもできないので、ブログを書いています。ちなみにこの記事は次のブログの続きエントリになっています。

nekotheshadow.hatenablog.com


ここ最近はFender Japanのテレキャスターを使っていたのですが、これがなかなかのぽんこつで、とにかく故障が多い。とくに電装系周りで、弾こうと思うと5回に1回は断線。そのたびにはんだごてを取り出してきて、修理していたのですが、先日ついにまったく音が鳴らない状態に。基本的にギターを何本も所有する経済的時間的余裕がないということで、家にあるのはそのぽんこつテレキャスターだけにも関わらず、それを弾きたいと思うたびに修理するのはなかなかのストレス。そのフラストレーションがたまっていたということと、2019年10月の消費税率引き上げで高い買い物をするならその前にというタイミングもあいまって、9月の終わりにギターを買ってしまいました。

手に入れたのFender Japanのムスタング。カラーはCandy Appleで、マッチングヘッド仕様の新品をお茶の水イシバシ楽器で購入。値段は税込みで10万強というところでした。ちょうど下のリンクのモデルですね。Fender公式Webサイトにはこのタイプのムスタングがなかったので、日本オリジナルやショップオリジナルのような特別仕様なのかもしれません。もしくは絶版で、現品かぎりのようなものかもしれません。

https://store.ishibashi.co.jp/ec/pro/disp/1/80-313603900


まず音の感想ですが、低域と高域が弱めで、ややミドルが出ているという感じ。もっともミドルが突出しているというよりは、ハイとローが弱いために相対的にミドルが強く聞こえるというもので、ほかのストラトキャスターテレキャスターに比べると、全般に出力が弱めではあります。この出力が弱い、低域が出ないというのは、現代的なロックをやっている人にとっては、ムスタングを遠ざける理由になりそうです。ロックに限らず、最近のポップミュージックは出力強めでロー強めになってきており、ムスタングだとややパワー不足かな。ただ自分はそういうローやハイのエッジが立った音楽をギターで演奏しないので、ムスタングでも十分。

もっとも家庭用の小さいアンプの音量控えめで引くので、ローやハイが出ないとか、ピックアップのパワーが低いとか言っていてもしょうがないところがあります。バンド演奏もしないですし、DTMをやるわけでもない。家で一人で気晴らしに弾く程度の自分にとって大事なのは音よりは演奏性。この演奏性ですが、抜群といってよいと思います。ムスタングはいわゆるショートネックですが、これがとにかく弾きやすい。とくに自分は手が小さいほうなので、テレキャスターでは苦労していたローポジションのテンションコードもらくらく押さえることできてしまいます。むしろネックが短すぎて、強く弦を押さえると、音がフラットしてしまうほど。また全体重量も軽めで、ストラップをつけて立って演奏していても、以前のテレキャスターに比べると、負担がずっと少ないです。ムスタングばかり弾いていたら、ほかのギターが弾けなくなるのでは? それぐらい自分にとっては楽ちんなギターです。

一般的にムスタングはチューニングが狂いやすいといわれますが、これは本当でした。自分の購入したものは、ムスタングにとっては一般的なダイナミックビブラートが採用されています。このダイナミックビブラートを使うとあっという間にチューニングが合わなくなります。自分はビブラートをほとんど使わないため、普段はアームバーを外しているのですが、それでもチューニングはおかしくなりがちです。最近のムスタングはトラディショナルを売りにしているモデルを除くと、このダイナミックビブラートを採用していないものも増えています。このチューニングの合わなさ加減を体感していると、むべなるかなという感想です。


今では聴く回数も減ってきたのですが、もともと自分がギターをはじめたきっかけとしては、いわゆるグランジロックやオルタナティブロックにあこがれてのことでした。その手のジャンルではムスタングがよく使われており、自分にとっては昔からあこがれていたモデルだったわけです。そういうこともあって、今回手に入れたムスタングにはとても満足しています。ギターをはじめたころの気持ちがよみがえってきている--というほどではないにしろ、弾いていて楽しいという気持ちを久しぶりに味わっています。ここ最近はクリーントーンで弾くことが多いのですが、時折、思いっきり歪ませて弾いてやると、かつてあこがれていたグランジオルタナで聴いたような音がするわけです。それだけでも童心のような何かが湧き出てきて、買ってよかったなと思うわけです。

池上純平『完全SIer脱出マニュアル』を読んだ

完全SIer脱出マニュアル

完全SIer脱出マニュアル

ここ2か月ぐらいは出張&ホテル暮らしが続いていて、月曜日の午前中に出張先に新幹線で向かい、平日はホテル暮らしをして、金曜日の夜中に東京へ帰ってくるという生活をしています。この生活は精神的肉体的に疲労がたまって、なかなかにストレスフルなのですが、それはさておき、出張生活の新幹線で読んだのがこの『完全SIer脱出マニュアル』です。筆者はインターネットポッドキャスト『しがないラジオ』のパーソナリティのひとりで、もともとは同人誌として出版したものを加筆修正して商業出版したとのことです。わたしは同人誌版を有していないので、その観点からのレビューはできません。あと「しがないラジオ」ですが、最近は忙しくて聞けていません……。出張生活が悪いんや(´;ω;`)ウゥゥ

本書は全5章構成ですが、もっとも中心的なのは第3章で、章名はタイトルと同じく『完全SIer脱出マニュアル』。もともとは鶴見済完全自殺マニュアル』のパロディだと思いますが、内容的にはまさにマニュアルといっていいものになっていて、「いわゆるWeb系のエンジニア・プログラマに転職するにはどうすればよいのか」について、きわめて具体的かつ事細かに記述されています。いわゆるWeb系の世界への入り方にスポットを当てているというのは面白いですし、それをここまでわかりやすく詳細にまとめている本はかなり貴重なのでは?

わたしも転職活動をしたことがあって、その最中体調を崩し、結局現職にとどまっているという過去を持つのですが、中途の転職活動というのは、いわゆる新卒の就活に比べると、わかりやすいプロセス・メソトロジーがなく、手探りで進めていく感が強くあります。よくいえば自由、悪くいえば何から手をつければいいかわからんというのが転職活動です。そういう世界において少なくともWeb系への転職を目指すならば、本書は心強いマニュアルになってくれると思います。

タイトルからすると「現職がSIerのSEで、Web系エンジニアへの転職を考えている層」向けの本に見えますし、実際そこがメインターゲットだと思いますが、それ以外にも

  • プログラマ・ITエンジニアとして就職を考えている学生
  • SIerの中でのキャリアの積み上げ方に悩んでいるSE
  • 非技術系だがIT技術者の採用や採用広報に携わっている人

などが読んでも、実りある内容になっていると思います。200ページ程度と比較的読み切りやすい分量になっているので、変な話ですが、片手間に読んでも問題ないかと思います。

心配があるとすれば、内容が個別具体的過ぎて、将来的に陳腐化しないかということ。Web系の世界は業界自体が年若く、はやりすたりが激しい世界だとよく耳にします。そういう流れのはやい世界のことですから、本書の内容のがすぐに役に立たなくなる可能性はあります。ただ2019年現在のスナップショットととらえれば、ある程度普遍性を持つのかな? まあ杞憂のような気がしますね(´・ω・`) 仮に3-4年後の未来に本書を読むとすれば、本書の内容=2019年現在のスナップショットということを前提に、読者が自分で内容を補完すればよいので。

個人的には第4章・第5章あたりも面白く読みました。内容としては「Web系エンジニアにはどのような職種があるのか」「Web系エンジニアはどのようにキャリアを積んでいくのか」というもので、タイトルにあるとおり、やはり「マニュアル」らしく、具体的かつわかりやすく記述されており、どこからでも手を付けやすいと思います。まずわたしがその手のことにまったく疎くて、勉強になったというのがまず第1。また読んでいて強く感じたのは、この第4章・第5章の暗黙の前提として「自分でキャリアの方向性を決め、その方向に向かって自己研鑽する」という思想があるのではないかということ。自己のキャリアデザインについて、自己決定&自助努力し、そして結果については自己責任を負うというのはある種当たり前なのですが、わたしの人生を振り返ってみると、そんなことはまったく意識せず、のほほんと生きてきたわけです。

わたしは自称外資系のおおきめSIerに勤務しているのですが、キャリアについてはいろんな話を耳にします。ソフトウェア製品のプリセールスとして入社したのに、思い付きでSEに転向させられたり、人質要員として保守運用にひとり客先常駐させられたり、転勤を拒否したら出張生活を命じられ、仕事内容もソフトウェアのテクニカルサポート業務になったり--全部わいのはなしや(´・ω・`) 要はSIerのキャリア・働き方はどうしても会社都合、ひいては顧客都合に引っ張られがちということです。それをある種当たり前というか、しょうがないものとして受け入れてきたのですが、ただ会社が敷いたキャリアに乗った結果のしりぬぐいをするのはほかならぬ自分です。直近で転職を行わないにしろ、もうちょっと自分のキャリアについて考えて、自ら行動するのもよいかなとよんでいて思った次第です (わたしの抱いた感想は、第4章・第5章を書いた筆者の意図とは異なるとは思いますが)

ギターが壊れてしまった

ここ数年使っているFender Japanのテレキャスターが壊れてしまった。しょんぼり(´・ω・`) 具体的な故障の現象としては、プラグをつなぐと大音量のノイズが流れて、もちろん弾いた音は出ない。もともと買ったときから調子が悪く、音がでなくなることが頻繁にあって、そのたびにはんだとはんだごてを使って修理していたような問題ギターではあった。

エレキギターの構造や改造に関心があれば、トラブルギターでも楽しく付き合えるのかもしれないが、自分は演奏が好きなタイプで、スペックや年式にこだわるたちではない。要するに頻繁に音が出なくなるというのは、演奏したいときに演奏できないということであって、自分にとってはかなりのストレスであった。そのこともあって、数年の間、エレキギターから遠ざかっていた。このころは自分の音楽の嗜好がHIPHOPよりになっていたというのと、根本的なリペアに出したり新しいギターを買ったりするだけの金銭的時間的余裕がなかったというのも、ギターから離れる大きな原因だったが、一番の原因は何かというと、やはり「弾きたいときに弾けないストレス」だろう。また「そこそこお金を出してはずれを引いた」というのも深層心理ではショックだったのかもしれない。

いろいろあってギター演奏を再開。例のテレキャスターを引っ張り出して、いろいろ調査したところ、どうも電装系全般がだめらしい。そこで自前ではあるが、ピックアップ以外の電装系をそうとっかえしたところ、多少安定したため、おっかなびっくり弾いていた--のだが、つい先日、上述した現象に襲われ、使い物にならなくなってしまった。配線が一本きれていたので、つなぎなおしてみたものの、まったく功を奏さず、とうとうさじをなげてしまった。

このギターを使うのはあきらめて、倉庫でもしまっておき、修理する気力がわいたら、また弾くつもりである。売りに出すことも考えたが、あちこち手を入れているので、二束三文しか値段はつかないだろう。多少の愛着もあるので、修理する暇と余裕と根気がわくまで、手元に取っておこうと思う。


自分が所有しているエレキギターが例のテレキャスター1本だけということもあって、現状、まともにアンプから音がでるギターが手元にないという状態である。多くはないが夏のボーナスも支給されたので、新しいエレキギターを買うことを考えている。見た目はFender系が好きなのだが、現状Fender Japanのギターで痛い目にあっているので、アメリカやメキシコも含めFender直系はパス。お値段的には10万以下、5-6万円前後で考えている。いいお値段を出してまたはずれを引いてしまうと、心のダメージが大きすぎて、耐えきれないので。ついでにモデルはテレキャス以外希望。

実をいうと、国産ギターと呼ばれるブランドに関心を持っている。比較的安価なモデルでも、作りはしっかりしているとの評判である。ギターそのもののトラブルに泣かされてきた身としては、とにかく丈夫で壊れないギターが欲しい。そのうえ、それほどお値段も張らないとなると、YAMAHAやFUJIGENなどの国産ブランドが視野に入ってくる。問題は取り扱っている店が必ずしも多くないということ。やはり楽器店としてもまずはFenderGibsonをそろえて、あとは自社ブランドや初心者向けのものが中心。ちょっと珍しいブランドを見たいとなると、楽器店行脚が必要になるが、この真夏に差し掛かろうとしている時期に外をうろうろしたくない。ネット通販という手もあるが、やはり試奏してから買いたいのである。

ここ数か月、出張族のような生活を送っていて、月曜日の朝に出張先に出発。火曜日から木曜日まではホテル暮らしをして、金曜日に帰京。要するに自宅にいるのは土日だけで、この状態でギターを買っても平日は練習できない。せっかく新しく手に入れたギターを毎日弾けないのは悲しすぎる。脱出張族を経てから買うのか、その前に買ってしまうのか、悩ましいところではある。もっとも現状は貴重な土日もギター演奏はできず、出張暮らしがいつ終わるのか、まったくめどがついていない。だとすれば、土日だけでも演奏できる環境を整えたほうがよいような気がするが、まだまだ迷い中である。


2か月ぶりのブログがとりとめもない内容になってしまった。では「ふだんのブログはきっちりした内容なのか」と問われると、答えにこまってしまうのだが(´・ω・`)

宇佐美典也 『パチンコ利権: 瀕死の業界に未来はあるのか?』(ワニブックス)を読んだ。

パチンコ利権 - 瀕死の業界に未来はあるのか? -

パチンコ利権 - 瀕死の業界に未来はあるのか? -

正直にいうと、何の気なしに手に取った本なのですが、意外に面白かったです(´・ω・`) 自分の人生を振り返ってみると、パチンコやスロットをしたことはなく、パチンコホールに立ち入ったのも数回程度。それもトイレを借りるためとか、併設されているラーメン屋に行くためとか、パチンコやスロットとはまったく無関係な理由でした。要はパチンコとはまったく縁遠い人生を送ってきたわけですが、そういう人間でも面白く読めたというか、勉強になった1冊でした。

あげだすときりがないので、このあたりでやめておきますが、以上のように、パチンコというのはとにかく話をややこしくさせる要素に満ち満ちていて、冷静な議論が難しくなりがちです。ともすれば「今日にでもパチンコを全廃しろ」というような、極端で現実味の欠いた結論になりがちです。そんななか、本書は現代のパチンコをめぐる諸問題について、歴史的経緯や法律論や社会的動向などを踏まえながら、冷静な議論を展開しています。タイトルがややセンセーショナルではあるのですが、内容はいたってまじめ。カジノ法案が可決されるなど、ギャンブルに対する社会的関心が高まっているなかで、もっとも身近なギャンブルであるパチンコの問題をこれだけわかりやすく、かみ砕いている本は貴重であり、もっと読まれてもよいと思います。

本書の全体の構成としては、パチンコをめぐる問題をいくつかピックアップし、章ごとに解説しています。まず、この問題の設定方法が上手で、読者が普段から疑問に思っているであろうトピックがずばり選択されています。そのため、どの章を読んでも勉強になるのですが、個人的にもっとも関心を抱いたのは第4章『数字から見るパチンコ業界の凋落: 大逆風に見舞われた21世紀』あたり。パチンコ業界自体の衰退はよく知られており、とくにスマートフォンゲームとの競合は要因としてよく挙げられますが、本書はもう少し突っ込んだ議論をしています。とくに近年のパチンコのゲーム性自体に衰退の原因を見ているのは目からうろこ。詳細は本書に譲りますが、最近のパチンコは「少数のユーザから搾り取る」「派手で華美な演出が多いわりに勝てない」という傾向があるらしく、パチンコを全くたしなまない私でも「それは面白くなさそう」と思える内容で、衰退もやむなしかな(´・ω・`)

第5章 『パチンコ業界はこれからどうすべきか: "グレー産業"からの脱却を提言』あたりで議論されていることですが、筆者はパチンコを地方創生のハブとして考えているようです。要するにパチンコホールに催事場機能やサロン機能を持たせようというもので、この妥当性については判断しかねますが、問題意識は次のWeb記事に近いと思われます。やや本題から外れますが、紹介しておきます。

news.denfaminicogamer.jp

最後に--本書には、パチンコホールの現在を肌感覚として知っている人物として、AV女優である紗倉まなと筆者の対談が掲載されています。そこには紗倉まなの写真が掲載されており、白黒で画質もさほどよい写真ではないのですが、それでも紗倉まなの写真写りはかなり良く、かえって紗倉まなの美人度合いがうかがえる内容でした。こんな写真でもきれいに映る紗倉まなは相当美人なんだろうなということですね。紗倉まなはAV業界でも頂点クラスの女優だそうですが、それも納得です(←なんじゃそりゃ)